プレ講演会
6/18(日)と7/18(月・休)に行います
「戦争の加害展」のプレ企画

6月18日(土)19時15分〜21時15分
後田多敦さん公開学習会
「沖縄『本土復帰』50年にあたって」
◉オンラインで開催申込→https://peatix.com/event/3207920 (参加費500円)
講師;後田多敦さん(しいただ・あつし、神奈川大学教授)今年5月で「本土復帰」50年を迎える沖縄。「復帰」前と「復帰」後の、本土と沖縄の関係をどうとらえるか。
7月18日(月・休)14時〜16時
第7回「戦争の加害パネル展」プレ企画
(当初の講演者の事情により、講演者が変更になりました。何卒ご了承ください。)
小河孝講演会

『731部隊と100部隊-人獣共通感染症への戦争動員』
日時:7月18日(月・祝日)
14:00~16:00
会場:かながわ県民センター2階ホール
資料代:500円
お話:さん(元日本獣医生命科学大学獣医学部教授)
概要・・・関東軍731部隊は、ジュネーブ議定書(1925年)で禁止された生物兵器の開発・研究を「マルタ」を用いた人体実験をハルビンでおこない、中国戦線ではペストノミなどによる細菌戦を実施した。
いっぽうで、森村誠一『悪魔の飽食』(1988)は満洲に731部隊の他に「悪魔の姉妹・」として関東軍軍馬防疫廠(100部隊)の存在を記していたが、ハバロフスク軍事裁判の被告・三友一男の『細菌戦の罪』の記述以外に、その実態解明は進まなかった。
今回、これまで取り上げられることのなかった100部隊について、人獣共通感染症の鼻疽や炭疽をキーワードに、部隊成立の経緯と鼻疽菌の大量培養や炭疽菌の野外散布など細菌戦活動の一端を明らかにしたい。
さらに、西山勝夫・滋賀医科大学名誉教授から提供された厚生省資料「留守名簿 関東軍軍馬防疫廠」と、中国で新たに編集された近藤昭二・王選編『日本生物武器作戦調査資料」第六冊のGHQ法務局「山口本治ファイル」解読を通じて、100部隊の内部構造の実態を分析する。
2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵略戦争でプーチン大統領は、日本の731部隊の事例を取り上げて自分たちの生物化学兵器準備を正当化しようとしている。しかし、関東軍731部隊と100部隊の問題は、過去のことでなく日本の科学者が自ら反省し解明をしなくてはならない今日的課題である。